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色石という選択
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婚約指輪はなぜダイヤモンドなのか?
世の中にはダイヤモンド以外の宝石もたくさんある。写真はアメリカ自然博物館にあるサファイア。
なぜ婚約指輪にダイヤモンドであるか、一度でも考えたたことはありますか?私も婚約指輪を真剣に探すまでは、ダイヤモンドだけが婚約指輪にふさわしいと思い込んでいました。なぜなら、幼少期からのそういうCMを刷り込まれていたからです。よくよく考えたら、婚約指輪はダイヤモンドである必要はないのではないかと思いました。別に他の石でもいいじゃないか。周りと同じである必要はない。株式投資と同じだと思ったのです。
ダイヤモンド以外に婚約指輪として適当な石は何か?
婚約指輪としてふさわしい物はある程度は財産性があり、輝きがあり、硬度があるものが望ましい。
そんな都合のいい石なんてあるのか?
財産性:宝石なんて財産性はないけれど、、、少なくともダイやより価値があるものはあるのではないか?
輝き:ダイヤのように光り輝かなくても良いが、ある程度は輝いて欲しい。
硬度:せっかく買う指輪です。妻には実際に使って欲しい。だからある程度硬度のある物でないとダメ。
候補に挙がった石
ルビー:財産性あり、輝きあり、硬度もダイヤに次ぐ硬さ。
サファイア:財産性あり。輝きあり、硬度もあり。ルビーと同じコランダムの石でクロムの含有率が違う。
エメラルド:財産性、輝きともに申し分ないが、硬度がやや低い。
ブラックオパール:虹色に輝き、財産性も申し分ない。硬度が低いのと、メンテナンスが大変だ。
タンザナイト:碧く怪しげな光を放つ石、アフリカの匂いが伝わってきそうだ。硬度がやや低く断念。
導き出された答えはルビーかサファイアだ!
日常でも使えてぶつけても問題なく、輝きがあるのはルビーかサファイアということがわかりました。両方の石を付けてみたところ、サファイアはまだちょっと年齢的に似合わない感じ。ルビーは若い女性が付けていても似合うけれど、サファイアは、なぜか似合わないのである。というわけで、私たちはルビーを中心に宝石店を見て回りました。
ルビーは取り扱いが少ない
宝飾品業界で一番の売れ筋はダイヤモンド。特に婚約指輪はデビアス社の「給料の3ヶ月分」というCMのおかげで、多くの人がダイヤモンドが婚約指輪のデフォルトだと思っているので、色石の婚約指輪は、ほぼ無いに等しい。でも最初から婚約指輪のカテゴリーを無視することに決めたので、別にウエディングコーナーになくても別にいいわけです。この発想の転換に気がつくまでが時間がかかりました。
ルビーは財産性がダイヤモンドよりある
ダイヤモンドの産出量は1500万カラット。それに対してルビーは50万カラット サファイアは2000万カラット エメラルドは300万カラット。そのうち宝石になる物は、限られる。つまりルビーは絶対的な生産量が少ないのです。しかも採掘されている国々(ミャンマーやタイ)は政情が安定しているわけではなく、供給量は不安定なため、徐々に値上がりも期待できそうです。
ルビーを探して百貨店を歩き回る
色々歩いた結果、比較的セレクションが多いのは横浜そごうと横浜高島屋でした。そして驚くことに、銀座松坂屋が色石のセレクションでは他を圧倒するという結果に。質も量も申し分ありません。時間が無い場合は、この3つの店舗を見て回るとだいたい違いが理解できるようになります。興味がある人は、ちょっと足を運んでみてはどうでしょうか。ダイヤモンドもいいですが、ルビーも気にいるかもしれません。
ルビーの選び方
ダイヤモンドと違い、ルビーには厳格な分類がない。あくまでも感覚的に見て、美しいと思ったルビーを自分の眼力で選ばないといけない。というものの。。。ある程度の見分け方を書いておこう。
色 |
薄すぎても濃すぎてもダメである。 |
透明度 |
好みで。ただし、濁りがきつい物は避けた方が良い。ピジョンブラッドのものは、やや透明度にかけるものが多いが、ビルマ産の特徴であるとも言える。 |
インクルージョン |
ルビーは内包物が多い。従って、輝きが鈍い物が多い。しかし、それもルビーの特徴である。内包物がまったく無いものは、なかなか無い。出来るだけ照りが良い物を選びたい。 |
産地ごとの特徴
産地 |
特徴 |
ビルマ(ミャンマー) |
ルビーで最高級とされるピジョンブラッド(ハトの血色)が多く産出される。
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タイ |
ビルマ産と比べ、やや黒みがかった色が多い。ビーフブラッドと呼ばれ、透明度が低い。 |
ベトナム |
やや紫色が入ったルビーが多い。透明度は高い。 |
スリランカ |
色が薄く、透明感が強いものが多い。ルビーと言うよりもピンクサファイアに分類される。 |
マダガスカル |
ビルマ産の次に品質の良いルビーを産出している。透明度が少ないのが残念。 |
参考リンク
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ルビーの採掘現場 |
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